Master...

フランス語タイトル:Patron
邦題はマスターです。
パリの蚤の市で出会った犬。
犬種はジャック・ラッセル・テリアだそうです。
この時私は60mmのマクロレンズを付けっ放しにしていたので突然の出会いに嬉しい気持ちと焦りがありました。距離をもたないと素敵な被写体をうまくフレームインできないと思ったからです。
ですがこの子はとても凛としており、わたしの前にどっしりと構えてポーズを撮ってくれました。
しかしこの瞬間は一瞬。次の瞬間には立ち上がり、しゃがみこんで撮影体制の私の方へ近づき、足元に頭を何度かくっつけて挨拶をしてくれ、そしてまた気まぐれにどこかへ行ってしまったのです。
なのできちんとシャッターを切れたのはこの1枚のみ。
そしてこの犬ポートレート写真は写真展のなかでも特に女性人気が高く、
なんでも相談できそう
頼れそう
見るときの気分によって犬の顔の表情が変わるようだ
この写真の前では見透かされているような気分になる
など、色々な感想をいただきました。
写真を撮るというのはほんの一瞬の出来事。
その前後の物語があるからこそ、
自分の写真がもっと好きになります。
FUJIFILM X-T10 + フジノンレンズ XF60mmF2.4 R Macro